書名 死のかくれんぼう  あるユダヤ人少女の物語(3918)

著(訳)者  著者 テレサ・カーン・トーバ  訳者 キャッツ古閑邦子
発行社(者) 本の風景社
サイズ    B6
ページ数   266
発行日    2006年 8月 20日
定価     2900円(税別)
ISBN   4-8354-7209-8


内容紹介


 原題は『Hide and Seek A Wartime Childhood』。第二次大戦中、ポーランドに住んでいたユダヤ人一家の運命を幼い少女の目を通して描いた事実にもとづく作品。一家はナチスから逃れるために屋根裏に隠れ、名前を変え、離散し、辛うじて生き延びる。戦争が終わってもユダヤの民は迫害され、家族はアメリカに脱出する。その間、少女は何を思って生き延びたのか。

「私は子供の頃の思い出を、私を助けてくれた人たちや彼らの子供たちや孫たちに、感謝のしるしとして捧げたい。そして、私がこの本を書いたもうひとつの理由は、恐怖感の中で暮らすことが子供にとってどんなものであるか、読者に知っていただきたいからだった。」(著者のことば「はじめに」から)

 お名前は? 出身地は? 宗教は? ご両親は? お幾つ?三歳の子供でさえすらすら返事ができるようなこうした簡単な質問が、子供の頃の私には生死にかかわる複雑な暗号でもあった。自分を証明するものがしょっちゅう変わったからである。私は一瞬の知らせで新しい名前や年齢、宗教、家族の名前などを身につけることができた。今の自分から次の自分にすばやく変わることは私にとってホロコーストから隠れて生きのびるための手段だった。
 子供の頃の私にいつも確実だったことは、自分が隠れていることだった。クローゼットの奥、屋根裏、地下室、修道院に隠れた。私の好きなマリシアや尼僧たち、公爵夫人、それから農家の人たちや見知らぬ人たちと隠れた。ナチスやポーランド人から、時にはユダヤ人からさえ、そして爆撃から隠れた。自分を隠し、信仰、感情を隠し、沈黙した魂の中で私はいつも自分が誰であるかを探していた。

(「はじめに」より)

 目次

はじめに
第一章 空想の世界
第二章 ブルジョアのバブシア
第三章 戸棚の後ろ
第四章 父の乳母
第五章 私の天使、マリシア
第六章 修道院
第七章 コミュニオン
第八章 幽霊
第九章 ワルシャワ蜂起
第十章 つかの間の子供時代
第十一章 予期せぬ客
第十二章 また一緒
第十三章 サイン帳
第十四章 夢の町、ウィーン
第十五章 難民キャンプ
第十六章 神様のおかげで
第十七章 ポーランドでの再会
訳者あとがき

 


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